Citrix

Windows 10

待ったなしのアップグレード

米マイクロソフト社は、2018年7月17日以降、Skylake 以降のプロセッサにおいてWindows 7およびWindows 8.1のサポートを打ち切ることを発表し、事実上のWindows 10アップグレードが待ったなしの状況になりました。本記事では、このWindowsサポートポリシーの変更による企業や組織への影響と、それに対する一般的 な課題と解決策についての指針をご紹介します。

出典: Updates to Support Policy for Skylake Devices Running Windows 7 and Windows 8.1

新しいPCでは、Windows 10が不可避

企業が2018年7月以降もWindows 7および8.1を利用したい場合には、SkyLake より前のプロセッサを搭載したPCの導入が前提となります。

企業や組織によっては、例えば2020年のサポート終了を前提にWindows 7を標準OSとしている場合があります。そのような場合には、新しいPCの調達には注意が必要です。企業は、成長や戦略に応じてPCの購入をしますが、そ の際に新たなプロセッサを搭載するPCの場合、唯一サポートされるOSがWindows 10ということになるからです。Windows 7や8.1を使っていても搭載されるプロセッサによってサポートの有無が違うことになるのです。

Windows 10の更新ポリシーの適用を理解する

企業は、企業内に存在するアプリケーションの互換性検証などを行いながらWindows 10を全社標準にすることを考えるかもしれません。多くのアプリケーションを要する企業にとっては、膨大なコストやリソースが必要なのは言うまでもありま せんが、Windows 10では導入後の更新の管理にもこれまでと異なる注意が必要になります。

マイクロソフト社は、合理化された製品の開発およびリリースサイクルということでWindows 10から更新プログラムやアップグレードに関するサービス オプションを刷新しています。

Windows 10で提供されるサービス オプションは3種類あります。このサービスオプションは、企業や組織が要件に合わせて選択します。

サービス オプション インストールでの新しい機能アップグレードの利用可能性 サービスのライフタイムの最短期間 主な利点 サポートされるエディション

Current Branch (CB)

Microsoft が最初に発行した直後

約 4 か月

できるだけ早く新機能をユーザーに利用可能にする

Home、Pro、Education、Enterprise

Current Branch for Business (CBB)

Microsoft が最初に発行してから約 4 か月後

約 8 か月

展開の前に新しい機能アップグレードをテストするための追加時間を提供する

Pro、Education、Enterprise

Long-Term Servicing Branch (LTSB)

Microsoft が発行した直後

10 年

低料金構成で選択された Windows 10 リリースの長期的な展開を可能にする

エンタープライズ LTSB



出典:「更新プログラムおよびアップグレードに関する Windows 10 のサービス オプション」より

CBおよびCBBを選定した場合の企業の課題と解決策

Current Branch(CB)を選択した場合には、更新プログラムを約4ヶ月内で適用する必要があります。Current Branch for Business(CBB)の場合には、適用開始まで4ヶ月猶予され8ヶ月という期間でのアップグレードがなされます。つまり、このよう な短い期間でのアプリケーション更新、バージョンアップのたびに企業はアプリケーションの互換性検証や必要なアップデートを確実に実施することになります。今までよりも大幅に短い期間でのバージョンアップの実施が企業にとっては大きな重荷になるかもしれません。

そのような新たな課題に対して、「アプリケーション仮想化」による対応が有効です。OSとアプリケーションを分離することでクライアント環境に依存しない環境の構築が可能になるため、バージョンアップのたびに互換性チェックの必要がなくなります。

Windows10 XenApp

また、Citrix XenApp を利用したアプリケーションの仮想化では、サーバーで実行しているアプリケーションの画面だけが転送されるので、

などの効果もあります。

よりスムーズにアプリケーションを仮想環境に移行していただくために、Citrix AppDNA というツールも用意されています。現在お使いのアプリケーションが仮想環境で利用できるかどうかを検証し、またどのような対応で実行可能になるかをレポートするツールです。

なお、Windows Server 製品に関しては、今回のポリシー変更の対象ではありません。

LTSBを選定した場合の企業の課題と解決策

LTSBを選定した場合には、10年間バージョンを固定することが可能です。このLTSBは、別途Windows SA(ソフトウェアアシュアランス)の契約が必要になります。LTSBの場合、マスターイメージを作成して全PCに展開することが可能になります。企業や 組織は、LTSB用のWindows 10 Enterpriseインストールメディアからマスターイメージを作成し、既存の端末に展開する必要が出てきます。すでにそのような基盤を展開している企 業や組織ではその基盤を活用できますが、PCの買い替えとOSの更新をセットで運用している場合には現実的に難しくなります。

この問題を解決するためには、デスクトップ仮想化が有効になります。各クライアントOSは、サーバーに仮想化され配置されるため更新プログラムの一括適用などの集中管理が可能なため管理コストを大幅に削減させることが可能になります。

たとえば、Citrix XenDesktop を使用してWindows 10 のLTSBイメージをVDIとして展開すれば、手元の端末はそのままで業務環境を固定したバージョンのWindows 10で運用可能になります。

また、XenAppを利用して、Windows Serverのデスクトップを利用すれば、より集中管理のメリットと、集約率の向上によるコストの最適化というメリットがあります。さらに、Citrix Provisioning Services(PVS)と組み合わせることにより、一層運用管理効率を向上させることが可能です。

まとめ

2014年4月9日(日本時間)のWindows XP、Office 2003のサポート終了、2015年7月14日のWindows Server 2003(Windows Server 2003 R2)のサポート終了、2016年1月12日のIEサポートポリシーの変更と 多くの企業が対応に追われてきました。今回のWindowsプロセッサのサポートポリシー変更は、その影響度は大きく企業や組織は今から準備をしておく必要があるでしょう。今回、ご紹介したアプリケーション仮想化およびデスクトップ仮想化によるソリューションは企業システムを長く安心して利用出来るソ リューションです。

この機会に変化に強いこれらのソリューションを検討してみてはいかがでしょうか。

ビジネスアプリをWindows10へ配信。 Citrixが可能にします
Microsoft Windows 10 アップグレード プロセッサ サポートポリシー変更による 課題と対策 Citrixが可能にします